24時間365日 サーバ/インフラを支える技術
㈱はてなとKLab㈱の人たちが中身について書いた本。
かと思ってたら、中身については最後の40頁ぐらいだけで、それまでの300頁ぐらいは中身で使用している技術要素に関する解説がメインでした。
[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 安井真伸,横川和哉,ひろせまさあき,伊藤直也,田中慎司,勝見祐己
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今の職場だと、OSSを積極的に使用してシステムを構築するという話にはなかなかなりにくいのだけど*1、こーゆー本はやっぱり楽しい。
ロードバランサは高価で手が出しにくいって?じゃーじゃーLVS(Linux Virtual Server)*2でいいじゃん。
とか言えたらかっこいいなー。
あんまり知らなかったけど、IPVSもけっこう機能が充実してて設定変更だけで目が飛び出るような費用請求されるBIG-IPなんてわざわざ使わなくてもいいんじゃん?と思ってしまう*3。
話を本の中身に戻すと、前半はIPVS、VRRP、DRBDを中心とした冗長化の話。
中半*4はLinux単体で見たときの性能、ApacheやMySQLの性能に焦点を当て、後半では運用をにらんでの各種ツールの紹介といった流れになってます。
個人的には中半の性能回りの話がぐっと来たかな。psやsarが出力している値の招待について、カーネルの中を追いかけながら紐解いていくので、「負荷とは何か」ということが非常に理解しやすい形で書いてくれてます。
性能試験とかの実施前にまた目を通しておきたいかな。